当記事では以下の情報を科学的エビデンスに基づいて整理します。
主な対象読者は「ポルノ視聴での自慰行為では満足できるが、通常の性行為に満足出来ない」方になります。
- 若年層におけるED(勃起不全)の主な原因
- 体に生じている変化、脳の収縮について
- その治療方法
要約すると以下になります。
「若年層はインターネットポルノ視聴の中毒状態にあり、その刺激に慣れることで脳の灰白質が収縮している。結果として通常の性行為では満足できずED(勃起不全)となっている。治療方法は脱ポルノ/ポルノ断ちと呼ばれる治療法を1~3ヵ月程度続けることで脳機能を元に戻す可能性がある。」
10代20代30代若年層のED(勃起不全)の原因は?
10~30代のような若年層でED(勃起不全)となっている方は、実は7人に1人の割合です。
その主な原因について、「精神的ストレス・飲酒」などが挙げられていますが海外の研究では非常に興味深い原因が挙げられています。
それが「インターネットポルノ中毒」であるというものです。
参考文献:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0747563215302612
インターネットポルノ中毒については以下の記事でまとめています。
インターネットポルノ中毒とは?症状や脱却方法を紹介 – ポルノ断ち/脱ポルノ専門サイト (jp-reboot.com)
要は「インターネットポルノの見過ぎにより、より過激的な性的刺激に慣れてしまっている。それによって通常の性行為に性的興奮を覚えづらく勃起不全を生じさせている」という理由です。
心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
体にどのような異常が生じているのか
インターネットポルノ中毒によるED(勃起不全)状態にあるということは、脳の灰白質という報酬系を支配する領域が縮小していることが報告されています。
参考文献:https://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/fullarticle/1874574
なぜ報酬系の領域が異常をきたしているのか?それは「過激な性的コンテンツによる脳内の報酬量に慣れてしまった」という事が原因と考えられています。
灰白質の縮小による悪影響は通常の性行為に関する満足度だけではありません。
- 日常で生じうる刺激への鈍化=何をするにも楽しくない(うつ症状の発生)
- 集中力の低下、注意の散漫
- インターネットポルノ視聴時間・検索時間の増加による生活レベルの低下
以上が代表的な悪影響となります。
若年層EDの治療方法
若年層EDの治療方法はいくつかありますが、特にインターネットポルノが原因と考えられる方は「脱ポルノ/ポルノ断ち」が重要です。
目標は「自慰行為をインターネットポルノの使用をせずに行いながら、1~3月間インターネットポルノを視聴しない」です。
これで症状が改善されることは、多数の研究から実証されています。
ポルノ断ちは禁断症状が現れることも報告されています。
- 抑うつ、イライラ、不安、強迫観念、ポルノグラフィーへの強い憧れ
以上の症状は頻繁に報告されています。実際に管理者が脱ポルノを行った際も10日後あたりから軽い症状が現れていました。
しかし2週間の脱ポルノ活動以降、EDの改善、パートナーとの性生活の改善が顕著に見られました。
逆に考えると、ポルノ中毒は脳を変性させていることを示唆しています。
まとめ
若年層EDの原因は様々考えられますが、現代はインターネットポルノ中毒も主要因の一つになっていると考えられます。
インターネットポルノ中毒は現代では容易に患うことになりますし、その悪影響は甚大です。
まさに現代の麻薬・ドラッグと言っても過言ではないでしょう。
インターネットポルノからの脱却、ポルノ断ちにより事態は改善されることが分かっています。
日本では脱ポルノ/ポルノ断ちの概念は普及していないことは非常に残念です。当サイトを通じて認知が広がることを願っております。
コメント